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支援したい、またはして欲しいと思う慈善事業はありますか?
慈善(charitable)っていうとイメージが限定されちゃいますが、自分の持っているリソース(特技なども含める)をいかにして社会に還元するか、またはそうしたリソースを集めて社会に再配分してくれる団体等にコミットするかってことですよね。そう考えると、例えばオープンソースプロジェクトに参加することも「支援」のひとつである、とも言えるわけです。でも誰もが社会に還元できるほどのリソースを持っているわけではありませんし、お金に限定するなら「私にこそ支援してほしい」と思ってる人は沢山いるのでは(笑)
というわけで「パブリック・コンピューティング」または「ボランティア・コンピューティング」とも呼ばれている BOINC (Berkeley Open Infrastructure for Network Computing)を紹介しましょう。 BOINC については「World Community Grid」でちょこっと紹介しましたね。 BOINC はユーザ参加型の分散コンピューティングのプラットフォームです。分散コンピューティングというのはコンピュータの使っていないパワー(とそれを動かす電気代)をあちこちからちょっとずつ集めて難しい計算を解くものです。データの伝送がボトルネックになる(なんせネットワークの回線速度より速くならない)ためデータ量の多いリアルタイムのシミュレーションなどには向きませんが、データ量に比べて計算量が膨大なもの(「計算集約的」といいます)ならばこの分散コンピューティングが絶大な威力を発揮します。例えば宇宙からやってくる電波から優位の信号を探して地球外文明の存在の可能性を探るプロジェクト(SETI@home)、世界規模の気候予測を行うプロジェクト(Climateprediction.net および BBC Climate Change Experiment)、さまざまな疾患の解析を行うプロジェクト(World Community Grid)などなどです。
BOINC の特徴はこれらのプロジェクトに複数同時に参加できることです。ユーザ側でプロジェクト間の優先順位を決めたり一時的にプロジェクトを止めたりすることもできます。 Windows プラットフォームであればインストールもそれほど難しくありません。ダウンロードページで最新版のインストーラを取ってきてインストールすれば完了です。あとは好みのプロジェクトの URL を入力してプロジェクトに参加(Attach)します。
ボランティアによる分散コンピューティング・プロジェクトのひとつである “World Community Grid” の Web サイトが日本語に対応したそうです。
“World Community Grid” でもそうした学術プロジェクトがいくつか進行中です。以下にいくつか挙げてみます。
- 筋ジストロフィー治療支援プロジェクト
- ゲノム比較プロジェクト
- がん撲滅支援プロジェクト
- ヒトたんぱく質解析 - フェーズ 2 プロジェクト
- FightAIDS@Home プロジェクト
ちなみにこの “World Community Grid” には BOINC から参加することもできます。 BOINC (Berkeley Open Infrastructure for Network Computing)とはカルフォルニア大学バークレー校が中心になって作った汎用の分散コンピューティングのプラットフォームです。 BOINC では複数の分散コンピューティングプロジェクトに同時に参加できます。 CPU 時間のスケジューリングは BOINC が自動的にやってくれます。 BOINC で “World Community Grid” に参加する場合は,あらかじめ Web サイトでアカウントを取得し, BOINC Manager などから参加(Attach)します。「“World Community Grid” には興味あるけど BOINC 上の他のプロジェクトに参加してて」という方は是非この方法をお試しください。